2021年も実施予定|小規模事業者持続化補助金
2020年9月末に経済産業省の予算請求が公表され、前年と同じように小規模事業者に対する支援計画が盛り込まれていることから、令和3年(令和2年度補正予算)でも「小規模事業者持続化補助金」の公募が行われる見通しです。
持続化補助金とは
ホームページの制作、チラシの配布、看板作成、店舗改装といった販売促進に使える補助金で、幅広い業種・用途に活用できる補助金です。起業前には使えませんが、起業直後から申請することができるため、起業家や小規模事業者が最も注目する補助金の1つといえます。
持続化補助金の特長
主な補助金の使いみち
・ホームページの新規作成、リニューアル
・チラシの作成、ポスティング費用
・看板の制作
・展示会の参加費用
・店舗改装
・機械装置や備品の購入
※パソコン、タブレット、一般的な営業車両などは対象外
持続化補助金の対象者
商業・サービス業の場合は常用従業員数5名以下、その他の業種の場合は常用従業員数20名以下の、個人事業主および中小企業が利用できます。
補助金の額
持続化補助金(一般型)の補助額は、原則として50万円です。しかし、2020年度の予算請求が約59億円で、2021年度は約63億円と、4億円程予算が上乗せされていますので、少し拡充される可能性があります。
なお、補助率は3分の2で、実際に支出した費用の3分の2が補助されます。
公募期間
1年を通して公募されることが決まっています。2021年も、2020年と同様、3カ月に1回程度をメドに公募されると思われます。なお、次回の公募は2021年2月になります。
次回締切: 2021年 2月 5日(金)
(以降、未定)
大まかな利用手順
大まかな利用手順は次の通りです。
❶経済産業省による公募がスタート
❷事業計画書を作成
※現在どのような経営状況にあるのか、どんな目的で補助金を使いたいのか等を記載します
❸事業計画書を商工会または商工会議所へ提出し、事業支援計画書の発行を受ける。
❹補助金事務局に必要書類を提出
❺補助金審査員審査(優秀な事業計画書から順番に採択される)
❻採択通知到着
❼補助事業に記載した販促事業に着手
❽補助事業完了
❾実績報告書の提出
❿書類チェック
⓫補助金確定通知
⓬補助金を請求し、口座に入金される
補助金を受けられるのは一部の事業者のみ
資料を提出したからといって必ずしも補助金を受けられるわけではありません。
補助金には予算があるため、優秀な事業計画書を提出した事業者から順番に補助金を受け取ることになります。
事業計画書に書かれている内容は、すべて点数化されて順位付けされ、その点数の高い事業者から順番に採択されるという仕組みです。
Jグランツに登録しましょう!
持続化補助金に限らず、補助金申請は「電子申請」の流れに進んでいます。
電子申請するためには、あらかじめJグランツという制度に登録をしなければなりません。
一度電子申請をしておけば、今後、何らかの補助金を申請するときにスムーズなので、時間がある時に登録しておきましょう!
Jグランツの登録に関する記事は、こちらを参考にしてください。
地方公共団体の持続化補助金も要チェック!
国の持続化補助金とは別に、地方公共団体による持続化補助金についてもチェックしておきましょう。
この「自治体型持続化補助金」は、地方公共団体の小規模事業者政策が反映された補助金になるため、すべての自治体で行っているわけではありません。
ただ、国の補助金と違って利用者が限定されますので、競争率も低く、通りやすいと言われています。
事業所の住所がある自治体の施策をチェックしましょう!
まとめ
持続化補助金だけではなく、すべての補助金に同じことが言えるのですが、最も時間と労力が必要になるのが「事業計画書を作成」です。
自分で作成するにせよ、専門家に事業計画書の作成を依頼するにせよ、できるだけ早めに準備することが大切です。補助金を上手く活用し、計画的な事業の維持・拡大を図りましょう!