起業家に伝えたい大切なこと

5分でわかる「キッチンカーのメリット・デメリット」

起業家バンク事務局

最近、実店舗を持たずにキッチンカーで移動販売を行う飲食店が増えています。その流れから、自分も始めてみたいと思っている方も多いんじゃないでしょうか。

とはいえ、 キッチンカーってどんなメリットがあるんだろう、 あらかじめデメリットを理解してから始めたいなど、いろいろ気になって踏み出せない方も多いと思います。

そこで、この記事では、キッチンカー販売のメリットやデメリットを解説します。後半ではデメリットを解消するための方法も紹介しているので、ぜひご一読ください。

キッチンカー販売のメリット

キッチンカーで移動販売をおこなうメリットは3つあります。

開業資金・維持費が安く済む

キッチンカーで移動販売をおこなうことで、開業資金や維持費を抑えることができます

実店舗を構えるとなると、厨房機器費や内装費、保証金など合わせて300~1,00万円が必要です。さらに店舗の状況によっては、水道やガス工事などが必要になり、さらに費用がかかる場合もあるでしょう。

これがキッチンカーとなると、200~500万円で開業できてしまいます

また、維持費の面で見てもキッチンカーの方が断然安くなります。実店舗の場合は毎月家賃を払わなければいけませんが、キッチンカーはせいぜい駐車場代ほどのため、開業後の出費も抑えることが可能です。

集客しやすい場所に移動できる

キッチンカーは集客の面でも優れています。これは、集客しやすい場所に自ら移動できるからです。例えば、 スイーツを売りたいなら「女性が多いエリア」、 食べごたえのあるものを売りたいなら「オフィス街の昼食時」など、ターゲット層に合わせた場所を選ぶことができます。

また、平日と土日では人の流れが全然違うため、それに合わせて販売場所を変えることも魅力的です。こういったフットワークの軽さも、キッチンカーならではのメリットです。

実店舗の立ち上げがしやすい

ゼロから飲食店を始めるとなると、収益が全くない状態でホームページやチラシを作ったり、広告を打ったりなど集客をしていかなければいけません。そうなると金銭面での負担が大きくなりますし、お客さんを集められず赤字になってしまうこともあるでしょう。

それに比べてキッチンカー販売であらかじめ常連客がいる状態だと、集客に予算を割かなくても常連客を集めることができます。そのため、経営が軌道に乗りやすくなります。

キッチンカー販売のデメリット

ここまでキッチンカー販売のメリットを紹介しました。ただ、注意しなければいけないデメリットもあります。それが以下の3つです。

出店場所の確保が難しい

キッチンカー販売は出店場所の確保が困難です。人が多く売れやすい場所はすでにライバルたちに占領されているため、他の場所を探さなければいけません。とはいえライバルのいない場所は人通りが少なく売れづらい場所ばかりです。

また、無断で出店することができないため、企業やイベント会場に営業して場所を譲ってもらう必要があります。そのため、ある程度の交渉力も求められます。

自治体ごとに許可をとらなければいけない

キッチンカーで移動販売をおこなう場合、自治体をまたぐ際に許可を取り直さなければいけないことがあります。キッチンカーは「食品営業自動車」に分類され、この営業許可は各自治体の保健所でおこなわれます。そのため、移動するたびに許可取りをしなければならないのです。

許可を取るためにかかる費用は1~2万ほど、書類提出などの手間もかかります。どこでもいけるのがキッチンカーの魅力ですが、無暗に移動するのは難しいでしょう。

信頼を築くのが難しい

みなさんはランチに行って、いつも同じ飲み物や食べ物を注文していないでしょうか?

それは「とりあえずこれを買っておけば失敗しない」という信頼があるからなんです。ただ、キッチンカーの場合は同じ場所で同じメニューを売るのが難しいため、この信頼をなかなか得られません。

また「食べログ」や「ぐるなび」などの評価を見て飲食店を選ぶ方も多いですが、そもそもキッチンカー販売だと登録すらできないことがほとんどであるため、そういったポータルサイトで信頼を獲得するのも難しいでしょう

キッチンカー販売で成功するためのポイント

ここからは、キッチンカー販売で成功しやすくなるためのコツを紹介します。

出店場所を複数確保しておく

売りたい商品のターゲット層が多くいる地域をリサーチし、いくつか出店場所の候補を絞っておくことで、効率良く販売をおこなうことができます

例えば、 平日はオフィス街で会社員の昼食を狙う、 土日は公園やイベント会場でファミリー層を狙うなどです。

どこで出店するかを計画しておくことで無暗に移動する必要がなくなり、許可取りの回数も減らすことができます。また、定期的に同じ場所で販売することでファンの獲得にもつながります

話題性のある主力メニューを作る

話題性のあるメニューを1つ用意しておくことも、キッチンカー販売で成功するためのポイントの1つです。お客さんに立ち寄ってもらえやすくなります。

例えば、 SNSで話題になるようなメニューやパッと見でインパクトのあるメニューなどです。ここでしか買えないことをアピールすると、より効果が高くなります。

まとめ

この記事では、キッチンカー販売のメリットやデメリットを紹介しました。キッチンカー販売は開業にかかるお金が少なく、気軽に場所を移動できるため、実店舗を構える飲食店に比べて始めやすいのが魅力です。

ただ、移動するたびに許可取りが必要だったり、購入してもらうまでのハードルが高かったりなどデメリットあります。そのため、出店場所を複数確保したり、話題性のあるメニューを作ったりなど工夫しましょう。

今回はここまで。
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この記事を書いた人

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