偉人に学ぶ起業アイデアの見つけ方
ネットで「起業アイデア」と検索すると多くのアイデアがヒットしますが、本当に儲かるアイデアであれば、すでに誰かがやっているでしょうし、ネットで拾ったものをそのまま実践するのも抵抗がありますよね。この記事では「釣った魚を与えるのではなく、魚の釣り方を教える」というコンセプトで、起業アイデアの見つけ方を、ある偉人の言葉を参考に解説しています。
偉人の名前はシュンペーター
その偉人は、シュンぺーターといいます。起業や経営の本に出てくることが少ないので知っている人の方が少ないでしょう。シュンペーターはヨーロッパの経済学者で景気などの研究をしていた人です。シュンペーターはたくさんの研究成果を発表していますが、最も覚えておいてほしいことは
「新結合」という考え方です。
新結合は、イノベーションと訳されることもあります。シュンペーターはイノベーションを起こす起業家を「アントレプレナー」と呼び、アントレプレナーの起こすイノベーションが景気を良くすると考えました。
何かと何かをくっつける
新結合とは、大ざっぱにいえば「何かと何かをくっつけて、新しい起業アイデアを見つけよう」というものです。ゼロから新しいアイデアを考える必要はないんですね。もちろん新しいアイデアをゼロから考えることも可能だと思いますが、すでに存在する何かと何かをくっつけて考えた方が、より簡単に起業アイデアを思い付くことができます。
この「何か」は、ビジネスモデルであったり、人だったり、物だったり、場所だったりと、事業に関するあらゆるものが該当します。ちょっと難しいと思うので、試しに実践してみましょう。
こんな起業アイデアはいかがでしょうか?
試しに新結合を実践し、新しい起業アイデアを考えてみました。ビジネスモデルのなかで「出張ビジネス」というものがありますよね。たとえば飲食業であれば出前ですし、医者、歯医者、柔道整復師であれば往診や往療になります。よくあるビジネスモデルのーつだと思います。
この「出張」というビジネスモデルを、他の事業にくっつけることはできないでしょうか?
このように考えるのが新結合の考え方です。
たとえば学習塾。「家庭教師」という出張するビジネスモデルがありますね。
他には・・・
・保育所 → ベビーシッター
・清掃 → 家事代行
・スポーツジム → パーソナルトレーナー
う~ん、出尽くしている感がありますね。
では「子供が遊べる屋内遊技場」など、いかがでしょうか?
屋内遊技場 → ?
子供と遊んでくれる出張サービス。鬼ごっこ、虫取り、カードゲームなど、子供と遊んでくれる出張サービス・・・。多忙なお父さん、お母さんにとっては嬉しいビジネスかもしれません。
実際に存在するかどうか分かりませんが、社会に存在してもいいかもしれませんね。ビジネスが成立するか否か別にして、このような考え方をするのが「新結合」です。
トレンドに合わせよう
起業アイデアを思いついたら、トレンドに合わせてみましょう。さきほど発見した「子供と遊んでくれる出張サービス」を使ってトレンドと合わせてみます。
日本全体の大きなトレンドの一つに「高齢社会」があります。このトレンドを見ると、
高齢社会 → 働き手が不足(生産人口の減少) → 共働き世帯が増加
という流れが見えてきます。
共働き世帯が増えると「子供が家で留守番をする」という状況が増えそうですね。なので「子供と遊んでくれる出張サービス」は、多忙な共働き世帯をターゲットに学童保育のようなニーズをつかめるかもしれません。
大勢の子供を見る学童保育、一人の子供としっかり向き合う「子供と遊んでくれる出張サービス」といった差別化ができるでしょう。
小さなトレンドでも大丈夫
トレンドは「高齢社会」といった大きなトレンドでなくても大丈夫です。たとえば、つい最近「eスポーツ」が、アジア大会での正式種目に採用されたと報じられました。
今後、eスポーツが、トレンドとして盛り上がることを見越して、
子供と遊んでくれる出張サービス → eスポーツの家庭教師
といった発展も考えられなくはないですよね。日本では職業としてまだ確立していないかもしれませんが、海外では、eスポーツの選手として生計を立てている人はたくさんいます。
アイデアが見つかったら
起業アイデアを見つけたら、まずネットで検索してみましょう。他に同じアイデアで起業している人がいないか調べてください。同じアイデアで起業している人が意外に多いことにビックリするかもしれません。もし同じようなアイデアで起業している人がいなければ、次は、試しにやってみる(試作品をつくる)というステージに移ります。
この「試しにやってみる」というステージまで行くには、熱意であったり、行動力であったり、忍耐力であったり、とにかく推進力が必要です。起業家の資質が強く求められるところですね。
成功している著名な経営者の多くは「アイデアには価値がない」ということをよく言いますが、アイデアは何らかの形にしないと評価できないですし、良いアイデアは先手を打たないと誰かに見つけられてしまいます。「試しにやってみる」という大きな1歩を踏み出してみましょう!
まとめ
以上で、偉人に学ぶ起業アイデアの見つけ方の解説を終わります。「何かと何かをくっつける」という発想を持てば、起業アイデアを見つけるのは難しいことではないと思います。起業アイデアを見つけることよりも、はるかに難しいのが「試しにやってみること」です。20アイデアぐらい試せば、1本ぐらいホームランを打てるかもしれません。
今回はここまで。
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