起業家に伝えたい大切なこと

MEOのメリットと始める前に知っておきたい5つのリスク

起業家バンク事務局

店舗の集客のためにMEOをはじめたいと考えていませんか?

近年よく耳にするMEOは、店舗の集客や知名度アップに有効だといわれています。無料で始められるという手軽さもあり、一見メリットばかりのように見えるMEO。しかし実際にはリスクも潜んでいます。いざMEOに取り組んだあとに、「こんなはずじゃなかった・・・」とならないためにも、今回はMEOを始める前に知っておくべき5つのリスクをご紹介します。

MEOのメリット

MEOとは、「Map Engine Optimization」の頭文字をとった言葉で、「エリア+ジャンル」で検索をしたときに、Googleマップの検索結果で上位表示されるような施策をすることです。

MEOのメリットは言うまでもありません。MEO対策が功を奏せば、集客効果は絶大です
近年、Googleの検索結果は、通常の検索結果よりもマップの結果が上位表示されており、それにより、ユーザーはマップの検索結果をクリックしやすくなるため、集客アップにつながるのです。

MEOを始める前に知っておくべき5つのリスク

MEOを行うと、集客アップや店舗の認知度向上などのメリットをたくさん感じることができます。しかし、その一方で、事前に知っておかなければならないリスクもあります。これは、自分自身でMEO対策を行う場合も、MEO対策業者に頼んで行う場合も同じです。

MEOを行う場合、これから紹介する5つのリスクを知ったうえで行っていきましょう!

リスクその1:ガイドライン違反によるアカウント停止

MEOを始めるには、まずGoogleマイビジネスというツールに店舗の情報を登録することから始まります。Googleマイビジネスにはガイドラインがあり、これを遵守しなければなりません。Googleは消費者に有益サービスを提供することを重視しているため、生産者や事業者に有益になるような運用をしていると、ガイドラインに違反する恐れがあります。

代表的な3つの違反例

1つ目は、ビジネス名(店舗名)にキャッチフレーズを入れたり、営業時間や電話番号などの不要な情報を入力したりしてしまうことです。これは自分のページを上位に表示させようともくろんでいるとGoogle側に判断されますので違反となります。
2つ目は、キャンペーン情報やサービスに関する情報です。「最安値」や「最低料金」など、過剰にサービスをうたう文章の投稿も、ユーザーを煽って利益を得ようとしていると見受けられますので、やってはいけません。
3つ目は、禁止されたコンテンツを投稿することです。例えばエステサロンであれば、露出の多い画像を投稿してしまうと、システムが性的なコンテンツと勘違いしてしまうことがあります。違反してしまった場合、Googleマイビジネスの停止だけでなく、アカウントが停止される恐れもあります。

ペナルティを受けたら原因を確認して、「回復リクエスト」やアカウントの復元をしましょう。Googleマイビジネスのガイドラインでは、推奨事項と禁止事項がしっかりと記載されています。ガイドラインは必ず一読しましょう!

リスクその2:悪意ある嫌がらせの口コミ

ユーザーとの信頼関係を構築し、集客アップにつながる有効な手段である「クチコミ」ですが、これもリスクの1つとなります。クチコミをする人の中には、無作為に悪意のあるクチコミをする人もいて、筋が通ったクレームではなく明確に誹謗中傷するようなクチコミをされてしまうことがあります。もちろん、Googleのポリシーに違反しているような、違法なコンテンツ・悪意のある表現・嫌がらせが認められるクチコミについては削除依頼が可能です。ただし、削除されない場合ももちろんありますし、削除されるとしても、審査から削除まで2週間程度かかることを覚えておきましょう。それ以外にも、自分の店舗が上位表示されるように自作自演のクチコミをしてしまうとガイドライン違反となります。ペナルティを受けると最悪の場合アカウントの使用が停止されてしまいますので、そちらもご注意ください!

リスクその3:上位表示される数が少ない(効果を享受できる人は限られる)

通常の検索結果では、1ページに10件のウェブサイトが表示されます。一方、Googleマップの検索結果で上位表示されるのは3件のみです。つまり、MEO対策を万全に行わないとユーザーの目に留まりやすい上部には表示されません。検索結果の4件目以降を見るときは、パソコンの場合「すべて表示」と書かれた部分をクリックするか、上位のお店をクリックします。スマートフォンの場合は、「さらに表示」をタップしてようやく全てのお店が表示されるのです。MEO対策は、SEO対策(自社のウェブサイトが検索結果の上位に表示されるように施策をすること)よりも簡単だと思われがちですが、そうではありません。正しい施策を継続的に行っても、なかなか上位には表示されないことを念頭に置いておきましょう。

リスクその4:無店舗だと効果が出づらい

MEO対策によって集客の効果が得られるのは、BtoCビジネスで実店舗がある場合がほとんどです。具体的には飲食店、アパレル、雑貨屋、各種教室、ペットショップなどが挙げられるでしょう。実店舗をもたないオンラインショップやオンラインの教室をGoogleマイビジネスに登録することは可能ですが、「エリア+ジャンル」を検索するユーザーは、実店舗に行くことを前提としています。オンラインショップでの買い物を求めているユーザーの多くは、大手通販サイトで検索をしますよね。したがって、MEOと無店舗型のビジネスは相性がよくありませんので注意が必要です

リスクその5:悪質業者に出会う可能性がある

MEO対策は、外部業者へ依頼することも多いです。その場合、業者がどのような施策を行うのかをしっかりと確認しておかなければなりません。なぜなら、Googleマイビジネスのガイドラインに違反するような施策をする業者が少なからずいるからです。たとえば、対策業者が従業員や外部の人間に報酬を払って「やらせのクチコミ」を続けたとします。そうすると、アカウントの停止はもちろんのこと、やらせの口コミをしていることが一般消費者に知られた場合、事業のイメージダウンは免れません。さらに、MEO対策費を前払いをさせておいて、なんの施策もしない業者も中にはいます。そのため、外部業者へ依頼をするときは十分に気を付けましょう。

悪質業者の見分ける3つの方法

まず1つ目は電話営業をしていることです。インターネットを使って成果を出す業者にもかかわらず電話営業をしていることに違和感はありませんか?悪質業者はインターネット上での集客知識がないので、電話営業をするしかないのです。2つ目は「上位表示されたら報酬をもらう」というような成果報酬型の業者の場合です。Googleマップの順位の仕組みには、「その場所からの距離」も重要なポイントの1つになりますので、そのお店の目の前で検索をすると、検索結果が1位となる可能性も高いのです。それを知っておかないと、成果が出ていないにもかかわらず報酬を求められてしまいます。3つ目はAIなどのITを活用していることを積極的にPRしている業者です。Googleは悪質な業者がMEO対策によって上位表示されないように、アルゴリズムを頻繁に変え対策しています。はっきり言って、Googleを上回るMEO系システムを開発することなど不可能です。特に中小企業レベルのMEO対策事業者でGoogleを出し抜くことなどできません。このような損をしない為にも、自分たちでガイドラインを読むなどして知識をたくわえることが必要です。

まとめ

これまで紹介したように、MEOにはメリットだけでなく、デメリットやリスクが存在します。それらを踏まえて、自分の店舗に導入すべきか否かを検討してみてくださいね!

今回はここまで。
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