銀行借入をリスケするメリット・デメリット
リスケとは?
金融機関でよく使われる言葉に「リスケ」という言葉があります。リスケとは、「リスケジュール(reschedule)」の略で、スケジュールを変更するという意味があります。金融機関で使われるリスケは、返済スケジュールの変更、つまり毎月の返済額を「減額する」という意味で使われます。
リスケのメリット・デメリット
メリット
リスケのメリットは「資金繰りの改善」の1点に尽きます。金融機関に返済する金額を減額するわけですから、その分、手元に残る資金が増えることになります。
デメリット
リスケは「約定通りの返済ができない」という意思表示といえるので、リスケした後は金融機関からの融資がストップします。融資がストップするのは直接リスケした金融機関だけではなく、リスケしていない金融機関の融資もストップします。リスケしているかどうかは審査をすればすぐに分かるからです。
信用保証協会付きのリスケは要注意
リスケをする借入が「信用保証協会付き」のときは注意が必要です。信用保証協会付きの借入は、借入実行時に「借入金額と返済期間」の割合で算出された信用保証料を支払います。この借入をリスケすると、返済期間(完済するまでの期間)が延びることから、信用保証料を追加で支払うことになります。
また金融機関にとっては長期返済のリスケをするよりも、信用保証協会に代位弁済を求める方が素早く資金を回収できます。信用保証協会が代位弁済すると、金融事故の扱いになり信用情報が悪化します。そうなると金融機関からの融資が受けづらくなるので、なんとか避けたいところです。金融機関側には信用保証協会の「代位弁済」という逃げ道があるため、無理な交渉は禁物です。
信用保証協会とは?
信用保証協会とは、信用保証協会法に基づいて設立された公的機関です。起業家や事業者が金融機関から融資を受ける際、その借入の信用保証を行ってくれます(連帯保証人のようなもの)。当然ですが、誰でも保証してくれるわけではなく、信用保証をするかどうか信用保証協会が審査します。また信用保証を行うにあたり、借入金額と返済期間から算出される信用保証料を、借入実行時に支払わなければなりません。(借入から信用保証料が天引きされます)
まとめ
リスケを依頼するときのタイミングですが、返済が難しくなると感じたら、早めにリスケを依頼しましょう。リスケは早く依頼して受けるダメージよりも、遅きに失して受けるダメージの方がはるかに大きいです。リスケをすると新たな資金を外部から調達できなくなります。そうなると社内の運転資金が枯渇してしまい、経営の立て直しに支障が出てしまいます。リスケを先延ばしして資金を返済に充ててしまうよりは、早めにリスケして資金を社内にストックした方が経営の立て直しは図りやすいといえるでしょう。
今回はここまで。
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