黒字なのに銀行が融資を断る3つの理由
たとえ黒字であっても銀行から融資を断られるケースがあります。黒字なのに銀行が融資を断る理由はどこにあるのでしょうか。この記事では黒字なのに銀行が融資を断る3つの理由を紹介しています。
銀行が融資を断る理由
理由1.担保価値が下落
銀行が不動産担保に基づいて融資をしている場合、その担保価値が融資残高より大幅に下落してしまうと、業績は良好でも融資ができなくなります。担保物件にもよりますが、通常、担保価値の減少スピードは、借入金が減少するスピードよりも速いです。したがって借入するときは担保価値に問題はなくても、継続して融資を受けているうちに、いずれは担保価値が借入残高を下回ってしまい融資を受けられなくなることもあります。
理由2.キャッシュフローが悪い
表面上、黒字であってもキャッシュフローが悪いと融資は断られます。たとえば毎月50万円ずつキャッシュアウトしている企業があるとして、その企業に500万円の融資を行ったとしても、キャッシュフローの改善がなければ10カ月で融資金がなくなる計算になります。銀行は長期的な返済のメドが見えない状態で融資を実行することはありません。
理由3.後継者がいない
社長が高齢の場合、後継者がいれば安心ですが、会社を引き継ぐ人(後継者)がいないと融資金を責任もって返済をしてくれる人がいなくなります。この状態だと銀行は長期返済を組むことができなくなります。また、短期返済でも毎月の返済額が大きくなるので融資の実行は難しくなります。結果として、融資そのものが断られることになります。
銀行に融資を断られた後の対策
実際に融資を断られた後、どうすればいいのでしょうか。上記のようなケースで有効となる3つの対策を紹介します。
対策1:別の金融機関と交渉する
企業に対しては金融機関ごとに与信額を設定しているため、取引のない別の金融機関に相談すれば新しい与信枠を設けてもらえる可能性があります。特に担保割れが理由で融資を断られる場合は、業績ではなく担保価値が原因ですので、別の金融機関で融資を受けられる可能性は十分にあります。
対策2:リスケをする
リスケとは、「リスケジュール(reschedule)」の略で、スケジュールを変更するという意味があります。金融機関で使われるリスケは、返済スケジュールの変更、つまり毎月の返済額を減額するという意味で使われます。リスケをすると金融機関に返済する金額が減ることになるので、その分、手元に残る資金が増えることになります。
対策3:経営革新・経営再建計画を提出する
銀行が融資を断るのは、返済の見通しが立たないと判断したからです。つまり、銀行に「返済の見通しが立つ」と思わせることができれば融資の実行につながります。返済の見通しが立つと口頭でいくら熱弁してもダメなので、「このような計画で業績を改善させる」という計画書(経営革新計画や経営再建計画)を作成して銀行を納得させましょう。
まとめ
事業の見直しは早め早めに行うようにしましょう。、資金繰りが苦しくなると打ち手が無くなり、できることが少なくなってきます。「心配しすぎかな」と思うぐらいが丁度いいタイミングといえるでしょう。
今回はここまで。
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