リスケで毎月の返済をどのぐらい減額できる?
リスケとは?
リスケとは、「リスケジュール(reschedule)」の略で、スケジュールを変更するという意味があります。金融機関で使われるリスケは、返済スケジュールの変更、つまり毎月の返済額を「減額する」という意味で使われます。
リスケで減額できる金額
減額できる金額は「借入残高」次第
リスケで減額できる金額の目安は「借入金の残高」に影響します。各金融機関の方針、融資制度の種類等によって異なりますが、おおむねリスケによって組み替えられる返済期間が10年~15年を超える場合、リスケは認められないことが多くなります。
たとえば毎月支払える返済額の上限が「1万円」だとします。このとき借入金の残高によって返済期間が次のように変わります。
・残高:100万円
・返済:1万円 × 100回払い(8年~9年払い)
・残高:500万円
・返済:1万円 × 500回払い(41年~42年払い)
上記の場合、100回払いであればリスケは認められるでしょう。しかし500回払いであればリスケは認められないでしょう。このとき毎月の返済額を「3~5万円」にできないかと金融機関から打診されることになります。
リスケは契約のまき直しになるので「業績が回復すれば、すぐに元の返済額に戻すので、500回払いを認めてください」といった主張は通じません。たとえ一時的であっても、金融機関は数十年の長期払いを認めることができないのです。
テールヘビーという妥協案
そうは言っても、実際に返済できる金額との折り合いがつかない場合はどうなるのでしょうか?
そのときは、通常「テールヘビー」という方法で調整します。テールヘビーとは金融業界で使われる用語です。テールは「しっぽ」、ヘビーは「重い」という意味があります。要するに、返済の最後の月だけ、返済額を高額にするリスケです。
上記の例で言えば、借入金の残高が「500万円」で、毎月返済できる金額の上限が「1万円」だった場合、次のようにリスケします。
・1回目~119回目
・毎月1万円の返済
・120回目(返済の最後の月)
・381万円の返済
1回目~119回目の間で経営が立ち直ることを期待して、120回目で帳尻合わせをします。これを「テールヘビー」といいます。どうしても折り合いがつかない場合は、このテールヘビーで調整することもあります。
まとめ
以上で、リスケで減額できる金額の目安が分かったと思います。結局、リスケで減額できる金額は借入金の残高に大きく影響します。そのため借入直後だと減額できる金額が小さくなるかもしれません。もちろんテールヘビーという妥協案もありますが、テールヘビーを行わない金融機関もありますので注意しましょう。
今回はここまで。
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