2025年(令和7年)ものづくり補助金の概要
令和6年12月17日に補正予算が可決され、12月18日に経済産業省(中小企業庁)から「ものづくり・商業・サービス生産性向上促進補助金」の概要が発表されました。この記事では、その経済産業省の資料に基づき、実施内容について解説しています。
ものづくり補助金とは
ものづくり補助金は、中小企業・小規模事業者等の生産性向上や持続的な賃上げに向けた新製品・新サービスの開発に必要な設備等を支援する補助金です。
これまでのものづくり補助金」からの変更点は、中小企業等の企業規模に応じた対応が強化されており、、補助金額に関する従業員規模区分を見直しされ、補助金上限額が一部拡充されています。また、賃上げ環境を整備するため、最低賃金引上げ特例が創設されました。
ものづくり補助金の申請枠
2025年度も、ものづくり補助金が継続されることが、補正予算案により明らかになり、ものづくり補助金の概要も公表されました。今年度は製品・サービス高付加価値化枠とグローバル枠の2つの枠の公募が予定されています。
製品・サービス高付加価値化枠
製品・サービス開発の取組を支援する枠です。たとえば、最新複合加工機を導入し、これまではできなかった精密加工が可能になり、より付加価値の高い新製品を開発するなどです。
✓ 補助上限・・・750万円から2500万円
✓ 補助率・・・中小企業1/2、小規模・再生2/3
グローバル枠
海外需要開拓等の取組を支援する枠です。海外市場獲得のため、新たな製造機械を導入し、新製品の開発を行うとともに、海外展示会に出展するなどです。
✓ 補助上限・・・3000万円
✓ 補助率・・・中小企業1/2、小規模2/3
いずれの枠も補助対象経費は、機械装置・システム構築費、技術導入費、専門家経費、運搬費、クラウドサービス利用費、原材料費、外注費、知的財産権等関連経費となります。このうち、機械装置・システム構築費は必須となります。グローバル枠のみ、海外旅費、通訳・翻訳費、広告宣伝・販売促進費となっています。
また、大幅な賃上げに取り組む場合は、補助上限額を100~1000万円上乗せ、最低賃金の引き上げに取り組む場合は補助率を2/3に引上げになります。なお、大幅な賃上げとは、給与支給総額の年平均成長率が、+6%以上増加することです。
オーダーメイド枠は、省力化補助金に移行
2024年(17次・18次)で実施されていた省力化(オーダーメイド)枠は廃止され、省力化投資補助金(一般型)に移行されているようです。省力化投資補助金の補助上限額と補助率は、ものづくり補助金のオーダーメイド枠と全く同じであるので、省力化(オーダーメイド)枠を検討していた方は、省力化投資補助金(一般型)の申請を検討されてもいいでしょう。
まとめ
ものづくり補助金は2025年度も継続して公募が行われることになりました。特に、産業の生産性向上やDX推進、省力化や賃上げなどが国家政策として重要視されているため、これらに関する補助金は今後も必要とされる見込みです。「ものづくり補助金を活用したい」、「どの補助金が自社で使えるのかわからない」という方は、ぜひご相談ください。
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今回はここまで。
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