【2025年】中小企業省力化投資補助金の内容
2024年12月6日に中小企業庁から「中小企業省力化投資補助金」の概要が公表されました。予算は既存基金に活用により3,000億円規模で実施されます。これまでは、省力化に役立つと認定された機械の中から選ぶという、やや使いづらい制度でしたが、2025(令和7)年は、「個別発注のオーダーメイド」や「システム開発費用」についても幅広く対象となっており、補助上限額も1,500万円から1億円と大幅に引き上げられます。本記事では、中小企業省力化投資補助金の概要、対象者、補助対象経費、補助金額、スケジュールなどについて詳しく解説します。
中小企業省力化投資補助金とは
中小企業省力化投資補助金は、人手不足解消に効果があるロボットやIoTなどの製品を導入するための経費を国が補助することにより、簡易で即効性がある中小企業の省力化投資を促進し、売上拡大や生産性の向上、ひいては賃上げにつなげることを目的とした補助金となります。人手不足の状態にある中小企業等が対象者となり、特に、製造業、建設業、物流業などで省力化設備の導入が進められています。
申請枠
カタログ注文型
清掃ロボット、自動券売機、スチームコンベクションオーブン、無人搬送車等の人手不足解消に効果がある汎用製品を「カタログ」に掲載し、中小企業等が選択して導入できるようにすることで、簡易で即効性がある省力化投資を促進します。補助上限額は従業員数ごとに異なり、補助上限額は最大1,500万円で、補助率は1/2となります。
一般型
業務プロセスの自動化・高度化やロボット生産プロセスの改善、デジタルトランスフォーメーション(DX)など、中小企業等の個別の現場の設備や事業内容等に合わせた設備導入・システム構築等の多様な省力化投資を促進します。
ものづくり補助金の省力化(オーダーメイド)枠が廃止され、この中小企業省力化投資補助金に移行されたようで、「オーダーメイドの設備」についても補助対象となります。また、前年度とは異なり、新たに「システム構築費用」も対象となったため、使い勝手はよくなりました。補助上限額は従業員数ごとに異なり、補助上限額は最大1億円、補助率は1/2~2/3となります。
スケジュール
2024年8月9日より応募・交付申請は随時受付に変更になり、当面の間は随時受付で継続されるようです。採択、交付決定は申請から概ね1~2ヶ月程度を予定されています。
まとめ
カタログ注文型はIT導入補助金と同じで、事業者が自社の課題やニーズにあった製品を「製品カタログ」から選び、販売事業者と共同で申請します。カタログに掲載される製品は、製品製造事業者(メーカー等)が申請し、工業会が審査を行って順次更新されています。設備投資をお考えの方は、積極的に活用しましょう!
今回はここまで。
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